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あまりに暑くて腕巻くって走ってます。3周目のクロステスト。photo by Yoshiji Agui

あまりに暑くて腕巻くって走ってます。3周目のクロステスト。photo by Yoshiji Agui


 JEC ラウンド1に参戦、サポートの皆様、主催関係の皆様お疲れ様でした。ほぼオールドライコンディションでこれだけ難しい大会は、過去にちょっと記憶がないってくらいテクニカルな大会でした。

 この大会については「承認クラスも走るにしては難しすぎる」という意見と「これまでがラク過ぎたんだ」と両方の意見が上がっていますが、立場によっていろんな考えの人がいるので早急に結論を出す必要もないような気がします。少なくとも、僕はまだどちらが正しいのかわかりません。きっと両方正しく、正解なんてないのかもしれません。

ピットは今回なぜかBeta Japanと安喰さんのところにお世話になりました。安喰さんに美味しい食事をたくさんご馳走になりました。ありがとうございました!

ピットは今回なぜかBeta Japanと安喰さんのところにお世話になりました。安喰さんに美味しい食事をたくさんご馳走になりました。ありがとうございました!

 気温が高かったのも難しさをさらに高めた原因で、熱中症気味になった人は結構いたようです。僕も途中、何度もマーシャルから水やドリンクを奪い(ボウカタさんというマーシャルの方はじめ、みなさんありがとうございました!)、最終周で坂から転がり落ちてマシンを引き出しているときにはこりゃダメだと思って泥色の川に寝転んで体を冷やしたくらいです。2周目にもルートの途中でアンダーウエアを脱いだり、袖まくって休んだりしてました。

 久々のWR250Rでの参戦でしたが、ケンズパワーに大分前にモディファイしてもらったサスペンションとダンロップD909の組み合わせが非常によくて、まるでトラクターのように低回転で上るのでだいぶラクさせてもらいました。

 おかげで? 途中経過発表ではクラス1位でみんなに凄く応援してもらえたのですが、途中経過発表ってあれ、テストのタイムだけで遅着タイムは入ってないんですよね。

 じつは1周目に6分遅着、2周目に熱中症気味+崖落ちで32、3分の遅着で、もうあとがない感じだったのです。結果、ピットに寄ったのは2周終了後の2、3分だけ(バナナ食べてキャメルバッグに水を入れ直しただけです。手伝っていただいた大崎さんありがとうございました)で、あとはクロスカントリーのようにタイムチェック直行でした。ガソリン補給は一度もしなくてももちました。さすがWR250R!

今年最初の大会。ゲートが膨らむとテンションも上がる! 開幕までの準備で忙殺されていた皆さんに本当感謝。

今年最初の大会。ゲートが膨らむとテンションも上がる! 開幕までの準備で忙殺されていた皆さんに本当感謝。

 ギリギリ間に合ったと思ったんだけど、しかし、最終周に焦ってまたやらかしてしまい、結果62分遅着で失格です。ゴール時刻から計算して間に合ったと思っていただけにしばらく相当落ち込みました。
 敗因は、以前北海道4デイズ用に制作してもらったハイシート(ノーマルよりも3、4cm高い)のまま出場したことです。4年前の日高ではこれでOKだったのでナメてたんですね。結果、転ばなくていいところで何度も転び、そこからのリカバリーでもの凄く体力使った感じです。ノグチシートに制作していただいたシート自体は凄くいいものですが、今回のコースでハイシートを選択した俺がダメでした。ふだん、女性ライダーが「足がつかないと怖い」と言ってるのを体感した感じです。平地で跨がった状態では、片足すら地面にかすらない状態だったので。

 ルートでこれだけ遅着したのは、やはりここ数年のゆるめのタイム設定になれていて「これくらいの走りでも間に合うだろう」って甘い考えもあったからです。1周目にそうではないとわかって喝を入れるも、それでかえって焦って、気温のせいもあって自滅した感じです。だけど、それだけに「ギリギリ間に合うかも!」って自分を追い込んで走った3、4周目は楽しかったです。それだけに落ち込みも激しかったわけですが。

 終わってみれば、Bクラスの完走者は10台中3台。下位グループとは技量的に重なっていると思われる(ルートはまるで同じでタイム設定が異なる)ナショナルクラスは30台中15台が完走。IBは14台中10台が完走、IAは15台中13台。ちなみにIAのリタイアは和泉拓が足を負傷、大川誠が腰を痛めて、でした。
 4箇所がカットされたルート設定のCクラスは17台中11台、全日本ウイメンズクラスは4台中3台完走でした。90台参加のうち完走が55台だったので、完走率は61%。コースカットのないIA、IB、N、Bの完走率は59.4%だったわけですね。
 リタイアの原因は負傷、ガス欠、熱中症、マシントラブルと様々ですが、ナショナルとBにとっておそらくもっとも「きつい」大会だったのだと思います。

 エンデューロらしい醍醐味を味わえたのも事実ですが、その一方で走りながら「こりゃCクラスのライダーはきついわ……」と思ったり、タイムチェックで60分を越えた段階で走行停止されるシステムに? とか思ったりしました。

登坂性能、トラクション、コーナリングスピードの速さは抜群だったWR250R+ケンズパワー仕様のサス+ダンロップD909+チューブリス。

登坂性能、トラクション、コーナリングスピードの速さは抜群だったWR250R+ケンズパワー仕様のサス+ダンロップD909+チューブリス。

 承認クラスのタイム設定がもう少し緩ければもうちょっとみんな楽しめたのかもしれないですが、そればっかりはスタートしてみないとわからないですよね。ビギナー、JEC初心者向けにはJEC-LITESも開催されているわけだし……でもそうなっちゃうと、JECに出る人がそれだけ減っちゃうことになるので、それもどうかと思います。IA、IB、Nだけで大会が成り立つならいいのかもしれませんが(僕はその場合はたぶんNに出ます)。

 ちなみに、次回第2戦プラザ阪下のコース監修をしている吉川和宏さんは「大阪大会はB、Cクラスも楽しめるコース設定、タイム設定」にする、と言ってるので、今回の広島の結果のみで「難しそうだからやめとこう」と思わないでくださいね。
 僕もオンタイムで走れなかった1人ですが、コース自体はとてもテクニカルで面白かったです。オンタイムで走れなかった悔しさまで含めてね。誰でもハハハと楽しめるのがエンデューロではない、というのは事実でしょう。初めて出ようかどうしようか迷っている人は、迷わず出てください。何度も本誌でも書いてますが、なかなか完走できないライダーにとっては、がんばって完走を目指すことも楽しみになるのがJECです。素晴らしいスポーツであることに間違いはありません。

 さて、次戦は7月27日近畿大会。クローズドコースでの開催ながら、吉川さんが見て楽しく走って面白いコースプランを画策しているようです。とくにB、Cクラスについては「気持ち良く楽しんでもらえる」内容を考えているとのことです。自分の実力がどれほどのものなのかを計るためにも、ぜひ一度参戦してみてください。完走できたら、絶対に嬉しいですよ!

 参加したいと思った方は、JECオフィシャルホームページをチェック! してくださいね。