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本誌創刊号の特集から

本誌創刊号の特集から

 インターネットのウエブサイト制作・管理も行っている弊社なので書かないほうがいいんだろうとは思うのですが、昨年末に弊社のこのウエブサイトをぶっとばしてしまいました。紺屋の白袴というか……。弊社で制作させていただいている企業様のデータについてはバックアップをとってあったのですが、弊社のデータについてはとっておらず(泣)、イチから作り直しとなってしまいました。今年からウエブサイトが変化しているのはそのためです。

 さておき、せっかくリニューアルしたので、本誌の制作方針を書いておこうと思います。

本誌はオフロードバイク専門誌ではありません

 いやそうだろ、と言われると確かに内容はオフロードバイクに関する話題がほとんどです。しかし、それは今、僕を含めて本誌に原稿を執筆しているライター陣のほとんどがオフロードバイクに乗っているからです。しかし以前から、さほど多くはないですがオンオフ関係なくページは割いてきました。

 オンだ、オフだって区切ってしまうのは、もったいないと思うんです。もともと僕が最初に乗ったバイクもオンロードバイクだし、今でもオンロードバイクも好きです。草レースに出るのも好き。正直、予算がとれればそっちだってしっかりやりたい。いつかはスズカ4Hとか出られたらいいなあ、なんて思っていたほどです。高校生、大学生のころにはよく峠にも走りに行ってました。

 では、なんで本誌でオンロードの話題が少ないのか。それは、この雑誌の成り立ちに理由があります。

やってみないと書けない。

 昔、僕は別のバイク雑誌の編集部員だったんですが、その編集部に入ったばかりの頃にツーリング記事の担当となりました。行き先は長野だったかな? で、楽しみでワクワクしてたんですよ。初めての取材だし、そこであった出来事を全部書こうと。

 ところが、同行したカメラマンに開口一番でこう言われたんです。「どこで何撮るの?」
 で、そんなの決めてないですよ、と言ったら怒られた(笑)。

 今考えてみりゃ当たり前の話なんだけど。でも、当時はそんなのまるで考えてなかったんですね。なんでかって言うと、ツーリング、旅の醍醐味ってのは、知らない場所にいって新たな発見があること……そう考えていた僕にとって、あらかじめここで風景の写真撮って、ここで食事の写真撮って……なんて、先に決めておくなんて
出来るわけないと思っていたわけですよ。そんなことが必要だなんて頭に浮かびもしなかった。
 
 たとえば、中津川林道を走って大弛峠にいっても、その日その時に天気がいいとは限らない。いい場所、感動できるような風景やルートとというのは季節や天候、時刻によって刻々と変化するもの。だから、実際に旅に出て、そのときに最高だって思えた一瞬を切り取って記事にするものだと思っていたわけです。

 でも、記事として「売り」になるのは、やっぱりそうした「ガイド」なんですね。一時、バイク雑誌が夏前になると(まあ今でもそうだけど)北海道特集をやってました。売れるんです。で、その北海道特集を作るために、まだ寒い5月のGW時期とかに北海道に取材に行って、寒い風景の写真撮ったりするんです。

 でもそんな時期の写真だと当然、夏の北海道の大陸的な青空とか、真っ白な雲とか、そうした自然は写らない。で、どうするかというと、飯屋とか宿とか、そうした季節が夏になっても使える情報を掲載するわけです。そういえば、北海道中の銭湯の電話帳を載せたこともあったっけ……当時はインターネットなんてなかったから、そうしたイエローブック的な内容でもじつに喜ばれたわけです。

 でも、宿とか、食事とか、そうした情報については、その道のプロがいるわけです。もちろん、バイク乗りならではの視点で取材したり記事を書いたりすることは出来るけど、やはり記事としては甘いわけです。そんな情報を載せるくらいだったら、道そのものについての情報を載せるべきじゃないかと思っていました。

 じつは、ここがフリーライドマガジンの原典だと、今になって思うんです。
 そして、今本誌がオフロードメインである理由でもあります。

 バイクって楽しいですよね。ツーリングって楽しいですよね。レースももちろん楽しいです。でも、そのどれも、横から見て、人から話聞いて書くよりも、自分で体験して書いたほうが絶対にいい。月に行くとか、スーパークロスに出るとか、常人にはちょっと無理なことは書けないけど、バイクに乗る仲間にも出来ることをするんだから、だったら自分で体験して、自分の言葉で書いた方がいい。

 で、僕を含め、記事を書いている執筆陣の多くはオフロードバイク乗りなわけで、結果的にオフロードバイクの記事が多いわけです。なぜなら、自分たちが自腹ででも体験したいことを体験して、それがどうだったか記事にしているから。

 で、今ではオンロードで僕と同じようにモーターサイクルを楽しんでいる松下ヨシナリさんらが参加してくれているので、オンロードの記事も多少掲載できるようになりました。内容はだいぶ偏っているけど、でも、バイクが好きで好きでたまらない松下さんの記事は、おかげさまでオフロードライダーの多くも楽しんで読んでくれています。伝わると思うんですよね。そういう気持ちって。

 でも、オンロードバイクにしか興味のない人たちって(逆もまたしかりなんだけど)、オフロードバイク雑誌だってだけで目も向けてくれない傾向があるので、本誌は裏表両方とも表紙にしたわけです。通常の表から見るとオフロードバイク雑誌だけど、裏から開くとオンロードバイク雑誌というように。
 僕は、FRMのオフロード記事は、オンロードしか乗っていないライダーにも楽しんでいただける記事が多いと思っています。なので、騙されたと思ってぜひ一度読んでみて欲しいと思っているんです。そのために、「オンロードの記事も載ってますよ」とこうしたスタイルをとることで宣言したわけです。

 しかし、その一方で残念ながら「オフロードの記事の比重が減った」と離れていく読者もいます。確かにそれはその通りで、Macしか使わない! と決めている人が雑誌を買うとしたら、Macの専門誌を買うわけで、Windowsの記事なんていらないわけです。あ、オフ=Mac、オン=Windowsって言ってるわけじゃないですよ。単なる例えです。
 でも、離れていく人がいた場合は、その理由はきっとオフロード部分の記事の魅力がその人にとって少なかったからだろうと思います。ですので、今後はそういう読者離れがおきないように、これまで以上にガッツリ気合いを入れて、本誌にしかない記事を掲載した雑誌を作っていきたいと思っています。

 おっと、弊誌の今後の方向性について書こうと思ってたんですが、もうこんな時間になってしまいました。この続きは出来ればまた明日、書こうと思います。

デハデハ